概要
| タイトル | マチュピチュ展 |
| 会期 | 2025/11/22 - 2026/03/01 |
| 会場 | 森アーツセンターギャラリー |
| 観覧料 | 2,900円 |
感想
閉会間際に六本木で「マチュピチュ展」に行ってきたので印象に残ったものを記録しておく。
はじめに言っておくと、マチュピチュの解説は全体の2割もなかったし、マチュピチュゆかりの展示物は1つもなかった。客寄せタイトルにも程がある。
マチュピチュ展の展示はA~Fのエリアに分かれており、入口で配布されている二つ折りの冊子にエリアごとの展示の目玉と概要が紹介されています。尚、作品リストはありません。
個々の展示物をじっくり鑑賞してもらうことより企画展全体の「流れ」を感じて欲しかったのかな?とか考えたけどデータでもいいから欲しかったな作品リスト。
A:イントロシアター
数分間の動画を鑑賞するための部屋。大阪万博のトルクメニスタン館を思い出す。一度に入ることができる人数に制限があり入場まで少し待たされるが、イントロダクションとして企画展の概要を映像と音声で説明してくれるのはありがたい。
B:アンデス世界
アンデス文明の根底にある「三つの世界1」。これらは自然・生命・死後の世界観を示します。
- 上階(ハナン・パチャ):鳥が象徴、中界(カイ・パチャ):ジャガーなどのネコ科動物、内界(ウカ・パチャ):蛇が象徴 ↩︎
「マチュピチュ展」会場配布リーフレットより引用
アンデス世界における3界はどうやら階段で行き来ができるそうで、この階段構造はアイ・アパエックの旅や展示物の造形によく登場する。

フクロウ・ネコ科動物・ヘビが合体した土器と猫ちゃんの土器


C:英雄「アイ・アパエック」の旅
壁に描かれたアイ・アパエックの物語と共に展示物を鑑賞するタイプのフロア。絵本っぽいイラストがいい感じだったが写真を撮り忘れた。残念。

神話キャラのイラストはこの土器を元にしており、ウニとフグの擬人化があったのが個人的にメチャクチャアツかった。
物語形式の展示構成は文化に馴染みがない人にはとっつきやすく、キャプション読む→展示品を鑑賞するいい流れができていたと思う。今回一番力入っているフロアで内容もよかった。
D:儀式:生贄
中南米における生贄の話。祭事として戦闘行為を行い、負けた方が神に捧げられる。参加者が高位の人間だったというのが意外。他の地域だと生贄は罪人や戦争捕虜が選ばれがちなので神に対する意気込みが違う。

一部復元ではあるけど当時の戦闘用の衣装が今も残されている。ロマンがある。
E:先祖との対面
展示物全部、金と銀でできた偉い人の装飾品の部屋。めっちゃキラキラしてた。

カボチャの種を模した金の飾り(台形の装飾品。手前は金のカエルの首飾り)。形がガチのカボチャの種で嬉しくなる。君もそういえば南米原産の野菜だったね。
F:現代のマチュピチュ
展示のラストを飾るのは申し訳程度のマチュピチュ要素。展示物は特に無いけど動画とパネル展示を見て楽しんでくれよな!
せめて何か置いて!!!!!
おまけ
展望台のカフェでコラボメニューが提供されていたのでこちらも記念に食べました。
■ マチュピチュプレート

アヒ・ナ・ガジーナ、ロペ・サルタード、ソパ・デ・キヌア、ガーリックライスのペルー料理が満喫できるプレート
「THE SUN & THE MOON Cafe」公式サイトより引用
料理名なんもわからんけど全部おいしい。芋を揚げたやつはジャガイモじゃない!キャッサバだ!初めて食べた!ホクホク感を減らして繊維感がアップした芋。
■ インカコーラ

黄金色とバナナのような甘く爽やかな風味が特徴のペルーの炭酸飲料。ペルーでは人気のドリンク。
「THE SUN & THE MOON Cafe」公式サイトより引用
コーラではない。ラムネを溶かしたような、かき氷のシロップを濃いめに溶かしたような人工的な甘さ。今日限りであれば許されるかもしれないが常飲したら体を壊しそうな味のドリンク。
おわり
そもそもマチュピチュにそこまで情報量があるのか?という疑問はあったので、それ自体には特に期待してなかったが申し訳程度しかないとは、流石に予想できなかった。
そのタイトルに目を瞑れば、前提知識のない人が神話の物語をなぞりながら鑑賞していく展示構成は良かったと思うのですがどうでしょうか。私は楽しかった。
感想記事を書くために情報収集したら不満だった人の話をチラホラ見かけたので不安になっている
ただ、面白い展示物がたくさん来ていたのに個々の情報が少なく、それらが主役に感じられなかったのは少し残念でした。
思うところはあるけど中南米がテーマの企画展示は年に一度あるかないかなので展示が見られるだけ本当にありがたい。次の会場にも期待しましょう。